予約の手間を減らす

一人で営むお店の予約電話を減らすには?受付を見直す5つの手順

接客中の予約電話や折り返しに困っている店舗向けに、電話の内容の整理からネット予約への案内、予約台帳の一本化まで、受付を見直す手順を解説します。

施術中に受付の電話が鳴っている店舗の様子
この記事の目次

施術中に電話が鳴る。手が離せず、終わってから折り返す。今度は相手が電話に出ない。一人で営む整体院や美容室では、予約を一件受けるために何度も作業を止めることがあります。

予約電話を減らす第一歩は、いきなり電話受付をやめることではありません。電話でなくても済む用件を分け、お客様が自分で予約を完了できる入口を作ることです。この記事では、いまの営業を続けながら受付を見直す手順を紹介します。

1. 電話の用件を、一週間だけ分けて記録する

まず、電話が来た理由を「新規予約」「変更・キャンセル」「営業時間や道順」「事前の相談」に分けて記録します。お客様の名前まで書く必要はありません。用件と、応対・折り返しに使ったおおよその時間が分かれば十分です。

たとえば、新規予約の電話が多い店と、道順の確認が多い店では、先に直す場所が違います。新規予約が中心なら空き枠を見て予約できるページ、道順が中心ならホームページのアクセス案内を見直します。

「電話が多い」という感覚だけで仕組みを選ぶと、導入しても一番困っていた用件が残ります。最初の記録は、何を自動化するかを決めるために使います。

2. ネット予約で受けるメニューを絞る

最初からすべてのメニューを予約ページに並べる必要はありません。所要時間が決まっているメニューや、内容の説明が少なくて済む再来店の予約から始める方法があります。

時間が読みにくい相談や、事前に条件を確認したい予約は、相談窓口を残します。ネット予約で受ける範囲を先に決めておけば、予約が入るたびに電話で確認し直す状況を避けやすくなります。

  • メニューごとの所要時間を決める
  • 準備・片付け・会計に使う時間も枠に含める
  • 当日の何時間前まで受け付けるか決める
  • 初めてのお客様に確認する項目を絞る
  • 電話で相談してほしいケースを短く書く

たとえば施術が60分でも、片付けと次のお客様の準備に15分かかるなら、予約枠はその時間を含めて設定します。表示上は空いていても、現場では次の人を迎えられない、というずれをなくすためです。

3. お客様が見ている場所に予約の入口を置く

予約ページを作っても、入口が見つからなければ電話は減りません。ホームページの上部、メニュー紹介の近く、店舗のSNSプロフィールなど、来店前のお客様が確認する場所から同じ予約ページへ案内します。

ボタンの文言は「こちら」よりも「空き状況を見て予約する」のように、押したあとに何ができるか分かる表現が向いています。スマートフォンで開き、文字が小さすぎないか、何度も画面を移らないと予約できないかも確認してください。

店頭では、会計のときに次回の予約方法を案内できます。「次回はこちらで空き時間を確認できます」と短く伝え、必要ならQRコードを添えます。慣れていないお客様には従来の受付も残し、少しずつ使ってもらう形が現実的です。

4. 電話予約とネット予約の台帳を一つにする

電話とネットを併用するとき、一番先に決めたいのが「どこを見れば正しい予約状況が分かるか」です。紙とネットを別々に管理していると、電話で受けた予約を移す前に同じ時間のネット予約が入るおそれがあります。

電話で受けた予約も同じ管理画面に入れ、ネットの空き枠に反映させる運用にします。入力を後回しにするなら、その間の枠をどう止めるかまで決めておきます。

席・ベッド・スタッフを共有している店では、時間だけでなく、それぞれの空きも確認する必要があります。詳しい確認項目は予約システムの選び方で整理しています。

5. 変更とキャンセルの連絡も整理する

新規予約だけネットで完結しても、変更のたびに電話が必要なら、受付の負担は残ります。予約完了画面と確認メールに、変更方法・キャンセル方法・連絡先をまとめます。

お客様自身で変更できる場合は、その期限を明記します。直前の変更を電話で受ける場合は、「どこまで自分で操作でき、どこから連絡が必要か」を分けて書きます。予約の確認先が分からず電話してくる人を減らすためにも、完了メールが届くかを実際に試してください。

導入後は、件数と手間の両方を見る

見直したあとは、最初に記録した一週間と比べます。予約電話の件数だけでなく、折り返しに使った時間、予約内容を確認し直した回数、入力の手間も見てください。

これは、たとえば「一日5件の電話が一日2件になれば成功」と一律に決めるためではありません。ネット予約の確認に別の手間が増えていないか、接客を止める場面が減ったかを確かめるためです。繁忙期と閑散期を比べると判断しづらいので、曜日や営業日数もそろえます。

よくある質問

電話を完全にやめないと意味がありませんか?

完全にやめる必要はありません。ネットを使い慣れていないお客様や、事前相談が必要なお客様のために電話を残し、日時を選ぶだけで済む予約をネットへ移す方法があります。

LINEで予約を受けるだけでもよいですか?

LINEのメッセージで希望日を聞く方法でも電話対応は減らせます。ただし、空き時間を調べて返信し、日時を確定する作業は残ります。やり取り自体を減らしたいなら、LINEから空き枠を選べる予約ページへ案内する構成も検討します。

すでに予約が入っている場合はどう始めますか?

既存の予約を新しい台帳に入れてから、ネット受付を開始します。移行中の追加予約を記録する係と、旧台帳との照合手順を決めることが大切です。予約システムの移行チェックリストも参考にしてください。

千歳開発では、いまの予約の受け方を伺い、予約ページの設置・設定・移行をお手伝いしています。相談の際は「どの時間帯の電話で困っているか」「いま何に予約を書いているか」からお聞かせください。

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